ロビートーク
どんなベテランの先生でも、レッスンが難しい時はありますよね。たとえば生徒が中学生や高校生のように精神的に不安定な時期の生徒のフォロー、年齢が下がれば下がるほどコントロールが難しい時もある幼児クラス。大人の生徒でも、おとなしい人だと、日本語でも話すのが難しいのに、英語だと話すテクニックも話す内容もないので、教師がずっと話したり質問したりするクラスになりがちなものもある。結構冷や汗出ませんか?
そんなクラスをうまく行かせるためには、まずロビートークをおすすめします。
<キッズレッスンのロビートーク>
まずは子供と仲良くなるために、いっぱい話を聞いてあげること。どんな話でも大人同様まずは英語で話しかけてあげて、そのあとは英語で毎回何か話しかけてあげる。母親も、そのロビートークをするために早くレッスンに来て、周りの生徒や保護者と仲良くなり、たとえ子供がなかなかレッスンに入らなかったり、先生の言うことを聞かなかったりしても、母親同士のつながりを大切にするのもコツ。親は何をみているかというと、第一に子供の反応、次に子供の伸び、そして最後に子供と先生のそれぞれの相性だと思う。子供の気持ちを早くつかむことができればそれに越したことはない。
子供の好きなキャラクターや、幼稚園、小学校であったことを話してくれるように、いろんな番組など観ておくといいかもしれない。「先生にも教えて」とか「新幹線乗ったことあるの? すごいね。先生乗ったことないよー」など相手を立てるのは子供も大人の生徒に対しても同じ。先生を尊敬すべきという時代は昔で、生徒の気持ち、立場を尊厳するのがまず第一だと思う。
私が教えていた時に一番大切にしていたのは、できない生徒の母親がもし叱りつけてばかりいたら、それを注意していました。(言葉は選んで)。なぜかというと、子供にとっては英会話教室は遊びの延長。その場所で毎回母親にしかられていたら、英会話教室に行くと母親にしかられるというイメージしかつかない。逆に、ほめられる場所であったら誰だって行きたいはず。では子供は誰にほめられると一番うれしく、効果があるのか? もちろん教師にほめられるのもうれしいが、母親が褒めるのが一番うれしい。事実、そうゆう子供を何人も私は見たことがあるし、その表情は教師にほめられているときより輝いていた。一番効果的なのが、母親の前で子供をほめてあげること。また、他のクラスメイトの母親がほめてましたよー、と他の人からの褒め言葉も親と子供両方にうれしいことだ。もちろん事実を伝えることも大切です。
母親との関係を理解した上で、特に幼児のクラスの前には、母親と一つだけ約束事を作って、それを守らせるという方法がよい。子供はいっぺんにすべてのことができるわけではなく、協調したりすることも覚えなければならない。幼稚園に行き始めたばかりの子に、小学生のように話を聞くことを要求する母親を見たことがあるが、それだけ期待が大きい分、子供がそれに応えなかった場合、ショックもストレスも大きい。なので、ひとつだけ約束事がつくり、それができたら思いっきりほめてあげる。子供はそうやって一年かけて英語とマナーを学んでいくのではないでしょうか。そのためのフォローは、忙しいレッスンの合間のロビートークで少しずつ行うのがよいと思います。
<大人の生徒のロビートーク>
大人の生徒は、子供と似たところがあります。子供のクラスをコントロールできる先生は大人ではそこまで苦労しないと思います。元気のないクラスに、テンション高く頑張りすぎれば、余計に白けられてしまいます。大人しい生徒にはおとなしいなりに、Yes/No questionをしたり、レベルによってはWh-questionをしてもいいと思います。話すことよりも聞くことがもしかしたら好きかもしれないのに、英会話はできるようになりたい矛盾は仕方ないのですから、先生が話して、listeningをまずは鍛えるという方法もあります。もちろん、レッスン中はそれではレッスンにならないので、ここでロビートークが活躍します。
生徒同士のつながりを大切にするのも、私は心がけていました。意外と生徒同士が名前すらお互い知らず、レッスンに一緒に同席しているだけ、ということがよくありました。なので、答え合わせのときには、生徒が他の生徒を指名して答えを言ってもらう、という方法をとっていました。その時、必ず名前を呼ばないと、誰に聞いているかわからないですよね。なので、お互い次第に顔と名前を覚えていきます。それはロビートークでもできます。自己紹介は毎回だれか新しい人が入る度にしていました。
実はこれ、先生自身にも役立ちます。何十人も教えていると、時々度忘れしてしまう名前。ただし、サーピース業で、相手の名前を忘れるということはあってはならないことですよね。だから、生徒に他の生徒の名前を「彼の名前とニックネーム覚えている?」なんて聞いてみるのもいいですよ。その日のレッスンはそれで名前を忘れることはないですよね。
ロビートークの内容は、これをすれば必ずいいというものはありません。ただ、例としては
1 自己紹介
2 宿題チェック
3 前回のkey expressionsやvocabularyを使って話をしてみる
4 先生自身の話をしてみる
5 game
特にゲームはもりあがりますね。映画をみたり、雑誌を読んだり。。。普段と同じことをして、生徒をリラックスさせてあげる。そして外国人講師がロビーにいたら、極力英語で話すようにしましょう。でないと、外国人もさみしい思いをしたりしますし、生徒も日本語を話してばかりいては、なんのためにレッスンに来ているかもわからず、英語に慣れるまでに時間がかかり、レッスンの3分の2くらいになって初めて英語の頭にきりかえる。。。という状態になってしまうかもしれないです。
ロビートークこそ、生徒のフォローがしっかりできる、レッスンよりも大切なレッスンなのではないかと私は思います。